NAGANOの不思議な魅力を再発見 長野県にまことしやかに囁かれている都市伝説の数々。ピラミッドの入口から奥へ入ると……！？野尻湖にもしも落っこちたら……！？遠山郷で宇宙からのメッセージ……！？マンネリ化した旅から脱却するためにも、いつもと違った角度から観光地巡りしてみるのも楽しいかもしれない。 皆神山 パワースポットブームに乗って、多くの方が知るようになった「皆神山」。墳墓ではなく、地球上の各地や宇宙空間への航行基地として造られた。という説が強く、超常現象好きな人たちにはたまらいスポット。人工的なピラミッドではと言われますが、ここは〝三角錐〟ではなく〝双瘤型〟というのがミソ。昭和40年から2年間続いた地震（1日当たり300～1,000回）では、震源地のほとんどが皆神山の真下3～5㎞だったとか。火山でもない皆神山がですよ！ パワースポットブーム前までは知る人ぞ知る人だけの山だったことは確か。登っただけでちょっと身体が震えた、未知なるパワーを感じたなど、感想はさまざまですが、ぜひその真相を訪ねるべく、今年の夏はぜひとも出掛けたいスポットのひとつ。山頂には皆神神社があるというのに地元ではそれほど注視してこなかったとか。この普通に扱う様子が、人を寄せつけないようにしている秘密が。実はもうひとつ。かつて皆神山を訪れたことがあるにも関わらず、行ったことがない……。記憶を抜き取られるなどと囁かれたりしている。 野尻湖 湖面を渡る風が涼しさを運んでくれる、北信濃・野尻湖。周囲17・5㎞、山々に囲まれた湖は途中入り組み、形が芙蓉の花に似ていることから芙蓉湖とも呼ばれる天然湖で、湖沼水質保全特別措置法指定湖沼。妙高高原、黒姫高原とともに上信越高原国立公園に指定されている。湖の北西に位置するのが守り神、弁天様がいらっしゃる「弁天島」。周囲700m、ビワの形に似ているからとこちらも琵琶島の別名が。大きな赤い鳥居があったり、夏でもヒンヤリする気配は、秘密のスポットと言ってもいいでしょう。ここに密かに伝わるのが、男女でもしも湖に落ちたとき、女性は浮いてくるけれど、男性は二度とこの世に姿を見せない……。弁天様が女性だから、同性は「いりません」と沖へ戻されるのか、はたまた湖の底に竜宮城があって、楽しくなってしまうのか……。ともあれ、水が気持ちいい。などとボートから身を乗り出さないようにご注意。 御池山 マチュピチュとかナスカの地上絵など、地球上には不思議なことがたくさん。ここ日本でも、いえこの長野県にも、ワクワクしてしまうような天体が衝突してできた円形の地形クレーターがある。飯田市上村で発見された御池山隕石クレーターは、隕石衝突による痕跡が日本で初めて確認された唯一のクレーターで、2～3万年前に直径約45mの小惑星が衝突し落下してできた直径約900mの隕石孔なのだ。一望できる展望台の充実や、クレーター内の散策、アクセスが明確にされているので、迷うことなく訪れ、感動を味わうことができるが、日本で唯一確認された隕石クレーターは、近づけば近づくほど圧倒される力。宇宙の神秘を感じる場所なのだ。 満願寺 境内各所には湧水が流れ、マイナスイオンが溢れている感じ。〝満願〟という縁起のいい名前でもあることから、パワースポットとしても人気。この寺のある栗尾山全体は、極楽浄土を真似ている。極楽浄土への入口……でもあるのだが、その前に三途の川にかかる橋を渡らなくては参道へ行かれない。あの世とこの世を結ぶ橋。誰もが一度は通る道ですが、生きているうちの体験は諸説あり……。 拾ヶ堰 遠くに常念岳を望み、澄んだ水が心地良く流れている拾ヶ堰。海の民であった安曇族が拓いたと言われる安曇野。堰には澄んだ水が滔々と流れているが、高い山側へ水が流れているように見えてしまうのが秘密。気づかない人は今までも気づかなかったはず。地形の変動によるものか、山へ向かって本当に流れているのか？！ 流れをじっと見つめていると地下からの水の音に合わせ一瞬吸い込まれた気分に。