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  • 北アルプスに抱かれた城下町。山岳・音楽・学問の都|松本市・臥雲義尚市長 インタビュー
    2025.02.11
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    北アルプスを背景に国宝・松本城がたたずみ、世界的な芸術家が生まれ、愛した、自然と歴史、文化の息づかいが色濃く感じられる。縄手通りや中町通りなどの蔵の街並みには都会的センスが光るショップが軒を連ね、上高地や乗鞍高原、美ケ原高原などの景勝・観光地も多い。レトロでモダンな街にはいろいろな楽しみが詰まっている。松本市の魅力とは何か臥雲義尚市長にお話を伺った。 松本らしさを象徴する「三ガク都」 ―市長が考える「松本らしさ」とはなんでしょうか。 臥雲市長(以下・臥雲):松本駅前で生まれ、松本城公園を通学路に開智小学校に通い、高校卒業までの多感な時期を過ごしました。誰よりも松本を知り尽くしていると自負しています(笑)。そんな私が考える「松本らしさ」とは、「三ガク都」という言葉に集約されると思います。 ―「三ガク都」とは。 臥雲:山岳の都としての「岳都」と、音楽を始めとした文化・芸術を楽しむ「楽都」、そして学問・教育の「学都」の3つです。「岳」は、市長室からも見えるように、北アルプスの山々の眺めが素晴らしい。特にこの時季(12月中旬〜)、漆黒の松本城と雪化粧をした北アルプスのコントラストは、絶妙の距離感もあり、息を飲むようです。約20年前の合併により、槍ヶ岳や上高地も松本市になり、まさに「日本の山の都」といっても過言ではないでしょう。また、山からの雪解け水は清らかな湧水を生み、市街地で湧水群となって、市民の生活や観光客ののどを潤しています。文化・芸術の「楽」は、著名な音楽・演奏家を輩出している独自の音楽教育法「スズキメソード」発祥の地であること、今や世界的な市民参加型の音楽フェスティバルとなった「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」が開催されるなど、文化・芸術を愛する気質が宿っていることに由来します。コロナ禍を経て、2024年は小澤征爾さんが逝去されて初めてのOMFでしたが、首席客演指揮者として沖澤のどかさんがタクトを振り、見事に次世代にバトンが渡りました。「楽都」を象徴するOMFになりました。
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      山岳の都としての「岳都」。新雪の南岳
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      文化・芸術の「楽都」。©大窪道治 提供:OMF実行委員会
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      学問・教育の「学都」。あがたの森文化会館
    ―会議室のテーブルとイスは松本民芸家具ですね。 臥雲:民芸文化の一環として誕生し、高い加工技術と秀逸なデザインが融合した、世界にもファンが多い和風洋家具ブランドです。ほかにも、世界的な前衛芸術家の草間彌生さん(松本市美術館で常設展示)、米アカデミー賞視覚効果賞を受賞した映画監督の山崎貴さんが生まれ育った街でもあります。また、俳優・演出家の串田和美さんには、まつもと市民芸術館の芸術監督を務めていただくなど、多彩な文化・芸術人が、街に深く関わってきました。さらに、国宝の松本城や擬洋風建築の旧開智学校をはじめ、市内に点在する土蔵などの「建築」も松本らしさを「楽しめる」文化・芸術と言えると思います。
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      手仕事の良さを語る松本民芸家具
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      草間彌生の「幻の華」が鮮烈な印象を与える松本市美術館
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      伊東豊雄氏設計のまつもと市民芸術館
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      松本が誇る国宝の天守・松本城
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      令和6年11月に再オープンした旧開智学校校舎
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      白壁と黒なまこの土蔵が並ぶ松本市の中町通り
    ―学問・教育の「学都」はいかがでしょう。 臥雲:「学都」の一つの象徴として、地方都市の公教育でも、首都圏の名門中高一貫校に負けない教育を提供できる環境の構築を目指しています。市民の寄付を基につくられた日本で最も古い小学校の一つ「旧開智学校」や高等教育機関の「旧制松本高等学校」を招致するなど、教育熱心で「進取の気性」を持つ地域でした。今も市民の学びへの意識や教育機関の質が高いと自負していて、その誇りを大切にしていきたいと思っています。
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      旧開智学校校舎の設計は地元出身の大工棟梁、立石清重
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      1965(昭和40)年から教育博物館として生まれ変わった
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      旧制松本高等学校(あがたの森文化会館)の復元教室
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      旧制松本高等学校に併設された記念館
    市民の誇り「三ガク都」のシンカを追求する ―3つとも「松本らしさ」を象徴していますね。 臥雲:3つのガク都はまさに「松本プライド」と言えます。さらに、2030年に向けて「三ガク都のシンカ」へステップを進めたいと思っています。シンカには「進化」「深化」「真価」...など、市民一人ひとりが思い思いに文字を当てはめて、まちの誇りや価値をシンカさせてほしいと願っています。 ―「子どもが主人公、女性と若者に選ばれるまち」を掲げていますが。 臥雲:今後、松本市のような地域経済の中心都市の重要度が高まると予想されています。そうした期待が高いだけに、結婚、出産・子育ての希望が叶えられ、子どもや若い人が主人公のまちでありたいと思っています。それによって、逆三角形になっている人口ピラミッドの底を厚くすることは、高齢者の健康や幸せの実現につながり、地域全体を支えることになると考えています。
    ―「若者ブレスト」はその一環でしょうか。 臥雲:そうですね。若者と市長の対話の場として2025年から始めました。こうした場を通して、若い人たちに意見を言ってもらい、政策に反映することで市政を身近に感じてもらえればと思います。少し話がずれますが、少年時代から大学卒業まで野球を続けてきました。NHKの記者を退職して松本にUターンする前まで、少年野球の監督を務めました。実は、好きな野球を通して子どもたちの成長を支えてきたこの時期が、人生で一番楽しい時間で(笑)、貴重な体験でした。子どもや若者を社会の主人公になるように支援することが、これからの社会のプラスになるという思いから生まれた政策の一つです。
    地域で活動する地元の大学生と懇談したときの様子
    3層構造の松本市の潜在力を最大限引き出す ―イオンモールの影響をどう考えていますか。 臥雲:今の時代に合った大規模商業施設ができれば、従来型の商業施設はある程度影響を受けるもので、実際に受けたと思います。その反面、集客力の大きなイオンモールをきっかけに、中心市街地には、個性的なカフェや雑貨店などが誕生してにぎわっています。イオンモールに車で来て、買い物をした後、街なかまで歩けるちょうどいい距離感がよかったようです。「街とつながる施設づくり」をイオン側にお願いしてきた成果が、これから現れるのではないでしょうか。市としては、今後「ウォーカブル(歩いて回れる)な街づくり」を計画していて、松本城・松本駅・あがたの森を結んだトライアングル内の整備を考えています。イオンモールは、そんな街の起点の一つになると思います。
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      2017年にオープンした「イオンモール松本店」
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      個性豊かなお店が立ち並ぶ「中町通り」
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      カエル明神が祀られ、多くの露店がある「縄手通り」
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      毎年5月にクラフトフェアが開催されている「あがたの森公園」
    ―中山間地の地域づくりについては。 臥雲:松本市は、「市街地」「近郊郊外部」「山間部」の3層構造になっていて、それぞれに求められる行政サービスの優先順位は異なります。特に山間部は、人口減少が加速していることから、医療などのセーフティーネットの整備を急ぎたい。その一方で、都会でのライフスタイルを転換したいというニーズはあると思っていて、教育をきっかけにそのニーズに応えていこうと、乗鞍高原や奈川地区で「デュアルスクール」を実施しています。これは、住民票はそのままで子どもの学籍だけ移し、家族で一定期間「お試し移住」をする制度です。2024年度までの2年間で13世帯が制度を利用して、3世帯が移住しています。ほかにも「小規模特認校」制度を設けるなど、大都市圏になく、松本市街地とも違う、大自然の下での少人数制などの特性を生かした教育環境の整備に力を入れていきます。
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      大野川小中学校
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      大野川小中学校のスキー教室の様子
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      奈川小中学校
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      奈川小中学校のわらびとりの様子
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      小規模特認校の岳沢登山の様子
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      小規模特認校の小中合同運動会の様子
    ―松本市の3層構造の長所を生かしたいですね。 臥雲:商業・観光エリアとしての都会的な「中心市街地」と、居住地としての「近郊郊外部」、そして上高地や乗鞍高原、美ヶ原高原などの豊かな自然がある「山間部」。この3つが市内にまとまっているバランスの良さや、ちょうどいいサイズ感は、子育てを含めた「住む」「働く・学ぶ」「観光・レジャー」などの面で、東京一極集中を脱し、持続可能な地方都市としてのポテンシャルを持っていると信じています。その力を引き出すような支援・施策を打っていきます。
    松本市
    長野県の中央に位置し、美しい自然と、歴史、伝統、文化が調和するまち。雄大な山「岳」に囲まれ、セイジ・オザワ 松本フェスティバルに代表される音「楽」などの文化芸術があふれ、古くから「学」びを大切にする文化が息づいていることから「三ガク(岳・楽・学)都」とも呼ばれている。まちの中心に400年以上も立ち続けている「国宝 松本城」は、まちのシンボルであり、白と黒のコントラストが北アルプスに映える見事な美しさは、国内外から訪れる多くの観光客を魅了している。 ※詳しい松本市の紹介はコチラ
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